01 3つのプランから選ばれた。

このプロジェクトが本格的に始動して、週に1回の定例会議が行われるようになった。メンバーは、メックecoライフ社長平生、唐澤、建築家飯田善彦と担当の二瓶、三菱地所の明嵐、その他必要に応じて設備の担当者など10名近くが参加するミーティングだ。その中で、現在のプラン決定にいたるまでターニングポイントとなる打ち合わせがあった。その1つが2年前の9月17日の設計会議。「環境に配慮した住宅」という大きなテーマのもと、建築家飯田と二瓶は3つの案を提案した。

A 連棟型案
南面採光・北面アクセス(片廊下)の案。全住戸バルコニーか専用庭を南面に確保。1・2階は45〜55m2のフラット6戸、3・4階は80〜100m2のメゾネット3戸。2台駐車。16台駐輪。出来るだけ大きなボリュームを確保するために、北側の隣地境界から出来るだけ(6m程)建物を離し、残った北側スペースに貸しスタジオや駐車スペースを提案。3案の中では一番一般的なマンションに近い。
B 長屋案について
3階建て10戸の総メゾネット。駐車場無し。各戸専用倉庫+駐輪スペース付。各戸直接玄関へアクセス出来るため、EV無し(共益費縮減)。3案の中では建築コストが一番抑えられる。
C 立体型案について
5階建て、フラット3戸(60m2弱)+メゾネット6戸(4戸が65m2前後、90m2・50m2が各1戸)。2台駐車。17台駐輪。バルコニーと水回りをセットにし、上下階の水回りを重ねた。3案の中では、敷地の中央に建物を集約して周辺環境に配慮しつつ、外観デザインが最も斬新であった。

3種の模型が並べられ、机を囲うメンバー。一つひとつの案に対して、二瓶が丁寧に説明を加えていく。プロジェクトメンバーの平生は、このミーティングに30分ほど遅れて参加した。ミーティングルームに入って、模型を一瞥する平生。二瓶が改めて3案の概要を説明する。その間、平生の視線は一つの模型に集中していた。

その後、メンバー間でのフリーディスカッションがあったが、全てのメンバーの意見が一致した。環境配慮への可能性、デザインの斬新さ等により、満場一致で「C案」をベースとすることになったのである。

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