豊かな自然とともにある暮らしの実現が
住民と街の“未来の資産価値”になる
2026年09月04日


豊かな自然を未来へつなぐ暮らしが、街の資産価値を育てる
2010年、名古屋で開催された国際会議「COP10」にて、生物多様性保全の取り組みが採択されました。それを機に、三菱地所レジデンスでは「ビオネット イニシアチブ」を2015年から本格始動。新築分譲マンション「ザ・パークハウス」での取り組みを起点に、その考え方を賃貸マンション「ザ・パークハビオ」、コンパクトマンション「ザ・パークワンズ」、戸建住宅「ザ・パークハウスステージ」へと広げ、敷地内緑化を通じた生物多様性の保全に取り組み続けています。この活動は、始動と同年の2015年度グッドデザイン賞を受賞。 「デザイン」を造形の美しさだけでなく、「人と自然の関係性を設計する行為」として捉えたこの取り組みが、その本質的な価値を評価されました。
緑や生き物とともにある環境の質の高さは、そこに暮らす人々の日常生活を豊かに彩るだけでなく、次世代に受け継がれる“未来の資産価値”にもなります。
「ビオネット」に込めた思想
——生命と自然が網の目のようにつながる世界へ
「ビオネット(Bionette)」という名称は、「Bio(生命・自然)」と「Net(網)」を組み合わせた言葉です。生き物が網の目のように結びつき、都市の中に豊かな生態系を育んでいく——その思想がこの名前には込められています。
マンションの緑化を、単なる景観づくりではなく、都市における「エコロジカルネットワーク」の形成として位置づけました。
建設したマンションが生き物飛来の中継地となり、地域の公園や森とつながることで、都市の中に生態系の回廊を生み出す。そのような壮大なビジョンを、一棟一棟の植栽計画に積み重ねていく。それがビオネット イニシアチブの本質です。

“5つのできること”を掲げて
マンション緑化に取り組む
2015年に始動した「ビオネット イニシアチブ」は、三菱地所レジデンスが手掛けるマンションなどの緑化に関する方針を定めたもの。その取り組みの核となるのが、“5つのできること”という指針です。
「周辺緑地などと緑のネットワークで結び、緑を“つなぐこと”、侵略的外来種等を採用せず、多様な生き物や植物を“守ること”、病気や害虫、剪定や刈り込みによる焼却ゴミを“減らすこと”、樹木の自然の美しさや土壌がもつ生命力を“活かすこと”、地域に受け継がれてきた植物や日本の在来種を“育てること”です」と語るのは、技術環境部の逸見。
- つなぐ:周辺緑地等との緑のネットワークを形成する
- 守る:侵略的外来種等を採用しない
- 減らす:病害虫、剪定頻度、焼却ごみを抑制する
- 活かす:樹木の持つ自然な形の美しさや土壌の持つ生命力を活かす
- 育てる:地域の植生や在来種を育む
取り組みの内容は物件によって異なりますが、この5つをベースとしてマンション敷地内の植栽計画が行われています。
周辺の公園や森の緑とザ・パークハウスの植栽がつながることにより、小鳥をはじめとする生物の生育環境が保たれ、多様性が保全されます。
「たとえば樹木の選定一つをとっても、地域に馴染みのある木や、その地域に住む小鳥たちが好む木を意識して選んでいます。新しくできたザ・パークハウスの敷地内で、小鳥たちがそれまで以上に安心して休むことができる場所を、意図的につくっています」
生態系への貢献と、住民が感じる豊かさ。その二つは、決して相反するものではありません。小鳥の美しい姿や可愛らしい鳴き声が日常にあることは、そこで暮らす人々の心を静かに潤してくれます。
グッドデザイン賞受賞、
「人と自然の関係性を設計する」という思想

グッドデザイン賞は、造形の美しさだけでなく、「生き方・社会のあり方を提案するもの」を広くデザインとして評価する賞です。マンションの緑化という取り組みが、人と自然の共生を社会に提案する「デザイン」としてその本質的な価値を評価されました。
「私たちが目指しているのは、見た目が美しい植栽帯だけをつくることではありません。人が暮らしやすい環境は、生き物にとっても暮らしやすい環境であるはずだという考えのもと、人と自然が本当の意味で共生できる場所を丁寧につくっていきたいと考えています」と逸見は語ります。
実際に「ザ・パークハウス 西新宿タワー60」では、敷地内や周辺への生き物の飛来状況調査を実施。在来種の植栽が定着することで、周辺地域も含めた生態系の豊かさが着実に育まれていることが確認されています。
敷地内で、子どもたちが自然と触れ合う
機会を増やしていきたい
ザ・パークハウス敷地内の植栽は、生物多様性の保全をテーマに掲げると同時に、住民の方々の心地よさや豊かな暮らしを育む存在でもあります。
「単に緑の量を増やすだけでなく、質の良さを大切にしています。住民の方々が朝出かけるとき、仕事や外出から帰ってきたときに植栽の緑を見ることでリフレッシュしたり、心が癒されたり、という存在であってほしいと考えています。また、子どもたちが敷地内で自然に触れられるということも、とても大切なことだと思っています。」


「とくに都市部では、お子さんが日常的に自然に触れる機会があまり多くはありませんが、マンション敷地内に豊かな緑があれば、親御さんも安心して楽しんでいただくことができますよね。子どもの頃に経験したことは記憶に長く残るものです。“この季節にこんな花が咲くんだな”とか、“この時期に葉っぱの色が変わるんだな”ということを知っていくことが、お子様の情操教育にもとても大切なのではないかと考えています」
またビオネット イニシアチブでは、新たな緑を育むだけでなく、地域に根付く樹木や自然環境を継承することも重視しています。
「ザ・パークハウス 板橋大山大楠ノ杜」は、その名が示すように、地域に長く根ざしてきた大楠の木の存在を継承した物件です。樹齢を重ねた一本の木を守ることが、地域の記憶を未来へとつなぐことになる——植栽計画の背後には、そうした深い敬意と物語があります。
人と自然との関係性を設計し、
街の未来を考える
マンション緑化は、緑のネットワークを広域で結ぶことにより、生物多様性を保全するとともに、そこに住む人の暮らしと人生を豊かに彩ります。加えて、お子さんを連れて散歩したり、花の咲く季節に言葉を交わしたり——そうした何気ない場面が積み重なることで生まれる居住者同士のコミュニケーションが、良好なコミュニティの形成にも深く関わっています。
「人が暮らしやすい環境は、生き物にとっても暮らしやすいのだろうと思います。そうした環境を育てていくことが、私たちの使命だと思っています。自然と触れ合うことで心が豊かになり、人間関係も豊かになる。それが、ひいては街の未来にもつながっていきます。人と自然がともに生きる未来を丁寧に設計していきたいと考えています」
自然豊かな環境と、その環境が育む良好なコミュニティ。それらは、単に「住みやすさ」という言葉では言い表せない、もっと本質的な価値を生み出します。誰もがここに住みたいと思える街の魅力、次世代へと受け継がれる環境の質——それこそが、三菱地所レジデンスが「ビオネット イニシアチブ」を通じて育み続けたいと考える、“未来の資産価値”の意味するところです。
担当者が語る、
未来の資産価値を育む植栽計画
- ※取材時の情報をもとに記載しています。所属部署・役職等、現在と異なる場合があります。




